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?「はあはあ…」
は光が全く届かぬ深き森の中、まだ幼い少年が息をきらせながら走っていた。
?「急げ、奴等に追いつかれるぞ!」
その少年達の後ろから追ってきているのは、黒い犬だった。だが、ただの犬ではない。大きさは約3メートルあり、木にぶつかっても勢いが衰えるどころか逆に木が折れていた。
?「無理だよもう……。僕達ここで死んじゃうんだ」
少年の一人が言う。
?「バカ野郎!!諦めんな!」
そう言う少年も顔色が悪い。そして、弱気な少年はとうとう立ち止まってしまった。
?「!バカ野郎!!」
?「僕が囮になるからその間に逃げて……」
そう言うと、少年は来た道を戻って行った。
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