武士の血筋

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タッタッタッタ… ガラッ 民1「忠正様、領主の波多野秀治様がまた年貢を差し出せと…」 波多野秀治…実在した人物、実際には丹波の国、現在の京都府の南を統治していた、後に信長に降伏するが反旗を翻したため処刑された。 忠正「何っ!今年で3度目の徴収だぞ…このままでは皆が飢え死にしてしまう………分かった。私が話してみよう。」 民1「秀治様はこちらに」 村人に案内してもらった場所に秀治がいる。 泣きわめき懇願する村人達を背に米俵を運び出しているのである。 忠正「秀治様!お待ちください!この村での徴収は3度目、この村の皆は飢え死にしてしまいます!どうかご勘弁をっ!!」 ザっと20人ほどの侍達の中から馬に乗った侍が向かって来る。
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