2人が本棚に入れています
本棚に追加
あぁ…今日も桜が綺麗だ……と、現実逃避をしてみたりする。しかし、現状はまったく変わらない。
私はこの県立日和中園高等学校【けんりつひよりなかぞのこうとうがっこう:学力は高め。結構自由な学校。】で静かに生活したかったのに…
入学式が終わり、先生はガラスを無言で片付け、私は生徒会長とやらに生徒会室まで連行された。
生徒会室は無駄に広かった。例えるなら、教会。そう、教会サイズなのだ。
私はその教会…もとい生徒会室の2階、会長室に連れてかれていた。
「そー言えば、君、名前は??」
「え…あ、神坂 梨美(かんざか りみ)です。……」
「かみさか るび??」
「わざとだろ?それ、わざとなんだろ!?」
荘太郎は、いたたまれなくなって、龍子に言った。
しかし、当の龍子は聞きやしない。
「るびちゃんはコンタクト??」
「おい!だから梨美だって…」
「はい②了解。で、梨美ちゃん?どうしたの??」
呼ばれた本人は窓を開け、桜を見上げていた。
…あぁ、桜はこんなに綺麗で穏やかなのに、私の学校生活は青息吐息だよ…(泣)
と、心の中で静かに考えた。
「…明らかにコンタクトじゃないよ」
「マジで!?秘書は眼鏡っ娘が良いのに~」
最初のコメントを投稿しよう!