✨第一章✨春、晴れ、桜。

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あぁ…今日も桜が綺麗だ……と、現実逃避をしてみたりする。しかし、現状はまったく変わらない。 私はこの県立日和中園高等学校【けんりつひよりなかぞのこうとうがっこう:学力は高め。結構自由な学校。】で静かに生活したかったのに… 入学式が終わり、先生はガラスを無言で片付け、私は生徒会長とやらに生徒会室まで連行された。 生徒会室は無駄に広かった。例えるなら、教会。そう、教会サイズなのだ。 私はその教会…もとい生徒会室の2階、会長室に連れてかれていた。 「そー言えば、君、名前は??」 「え…あ、神坂 梨美(かんざか りみ)です。……」 「かみさか るび??」 「わざとだろ?それ、わざとなんだろ!?」 荘太郎は、いたたまれなくなって、龍子に言った。 しかし、当の龍子は聞きやしない。 「るびちゃんはコンタクト??」 「おい!だから梨美だって…」 「はい②了解。で、梨美ちゃん?どうしたの??」 呼ばれた本人は窓を開け、桜を見上げていた。 …あぁ、桜はこんなに綺麗で穏やかなのに、私の学校生活は青息吐息だよ…(泣) と、心の中で静かに考えた。 「…明らかにコンタクトじゃないよ」 「マジで!?秘書は眼鏡っ娘が良いのに~」
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