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「ふぅん」
伊集院先輩は私をまじまじと見つめ、こう言った。
「ブス」
今ブスって言われたよ!ど、どうしよう…嫌われた!?
「先輩、それは言い過ぎでは…」
「煩いわね。荘太郎はお黙りなさい!梨美さんだったかしら?こうゆう言葉はご存知??」
彼女の口から出た言葉は、“郷に入っては、郷に従え”だった。
「…あ、はい。一応…」
そう答えると彼女はふふん。と、鼻で笑った。
「一応だなんて…貴方、どんな教養されて来たのかしら??成績は、いかほど?」
「至って普通ですよ…一応首席ですが…」
『首席!?』
「え、あ…はい。学年の…」
「…とにかく!いくら首席でも!私は貴方を認めませんから!覚えてなさいっ!キィィ!悔しいったらないわ!」
彼女はそう吐き捨てて、立ち去った。
キィィって…認めてもらわなくても…
梨美は心底呆れていた。
(大奥だ…!)と龍子と荘太郎は思っていた。
「…では、私もこれで…」
「ど・こ・い・く・の??」
龍子に凄い顔で引き止められた。
「私は…秘書何て…」
「残念!」
えっ??
笑顔で言われた。
「生徒会長の決定はぜ・っ・た・い♥」
「龍子、キモイぞ。ひいてるよ。」
嘘だ…
梨美は固まってしまった。
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