✨第一章✨春、晴れ、桜。

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「ふぅん」 伊集院先輩は私をまじまじと見つめ、こう言った。 「ブス」 今ブスって言われたよ!ど、どうしよう…嫌われた!? 「先輩、それは言い過ぎでは…」 「煩いわね。荘太郎はお黙りなさい!梨美さんだったかしら?こうゆう言葉はご存知??」 彼女の口から出た言葉は、“郷に入っては、郷に従え”だった。 「…あ、はい。一応…」 そう答えると彼女はふふん。と、鼻で笑った。 「一応だなんて…貴方、どんな教養されて来たのかしら??成績は、いかほど?」 「至って普通ですよ…一応首席ですが…」 『首席!?』 「え、あ…はい。学年の…」 「…とにかく!いくら首席でも!私は貴方を認めませんから!覚えてなさいっ!キィィ!悔しいったらないわ!」 彼女はそう吐き捨てて、立ち去った。 キィィって…認めてもらわなくても… 梨美は心底呆れていた。 (大奥だ…!)と龍子と荘太郎は思っていた。 「…では、私もこれで…」 「ど・こ・い・く・の??」 龍子に凄い顔で引き止められた。 「私は…秘書何て…」 「残念!」 えっ?? 笑顔で言われた。 「生徒会長の決定はぜ・っ・た・い♥」 「龍子、キモイぞ。ひいてるよ。」 嘘だ… 梨美は固まってしまった。
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