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「ちょっと!」
学校に登校して来たら急に呼び止められた。
「はい??」
伊集院先輩だ。何時もどうり怒りに満ちた表情である。
「貴方、秘書の仕事が有るんだから教室よりまず生徒会室でしょ!!」
耳を引っ張って大きな声で言われた。耳がキーンとする…
「…はぁ」
「何よ、そのふぬけた返事は!?」
「…すみません」
…………
「ま、良いわ。早く来なさい!」
こうして、伊集院先輩に引きずられ、生徒会室に到着した。
「おはよう!梨美ちゃん。」
「おはようございます…龍子君」
にこにこと挨拶する龍子に梨美は礼儀正しく挨拶した。
「違うでしょ~会長様でしょ?」
ミシッ
「ふざけるのも大概にしろ!」
荘太郎君はグーで殴ったのだ。
「酷~い荘ちゃん!殴る事ないじゃない!!」
龍子は両手をグーにして口元におき、涙目で抗議している。声は裏声だろうか。ちょっと高い…いわゆるぶりっこだ。
「黙れ!気色悪い!!」
今にも喧嘩が始まりそうだ。
「あ…荘太郎君おはようございます」
とりあえず、挨拶は大事だ。
「おはよう。梨美ちゃん、こいつの言うことは聞かなくて良いから。」
「えぇっ!専属秘書に何言っちゃってんのよ!荘ちゃんのアホ!!」
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