《地球最後の日》 この日の事を 君の住む星へ愛を込めて………

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「君たち、お茶でも飲まないか?中に入りなさい」 「はい」 僕たちはコーヒーをご馳走になった 「ちょっとトイレに行ってくるね」 多香子がトイレに行くと僕は一人考えた 「どうしたんだね?」 「園長…何で地球の形をしたブーケなんですか?」 僕は思わず園長に聞いた すると… 「君は世界が一つになれると思うかい?」 「えっ!?…」 「私は信じているんだよ…」 「信じてる…」 「ああそうだ。ある日、私はある男に言われたんだ。世界は一つになれるとね。君はどう思うかね?」 園長がそこまで話すと 多香子が戻ってきた 「お待たせ!そろそろ帰ろうか?ブーケも出来たしね!」 「あ、ああ…そうだな…」 多香子はみんなへ贈るブーケを片手に、勢いよく鞄を取った 「なぁ君たち?」 「何ですか?」 「メッセージを書いてくれないかな?あのブーケに添えたいんだ…」 園長はそう言うと 二枚のメッセージカードとペンをテーブルの上に置いた
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