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僕たちはもうすぐ卒業する
でももしあの話が本当なら
もう関係はない
卒業式を迎える事もない
今のところは
何も変わりのない、いつもと同じような時間が過ぎている
でも、その事を考えると
どっちが現実で
夢なのか
わからなくなる
僕はあの男の言葉を
信じてるんだろうか?
「ねぇ?」
「なんだよ?」
「もう私たち卒業でしょ?最後に何かしようよ!」
「なにすんだよ?」
「そうね…、物凄く大きなブーケを作るとか!」
「いつ?…」
「別にいつでもいいけど………みんなに贈るブーケを作りたいの!最後の思い出にね!」
そこまで多香子が話すと
チャイムが鳴ったので、多香子は席に戻った
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