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案内された場所には地球のような形をした
大きなブーケがあった
一つ一つのブーケが組み合わされ大きくなっている
完成まで、あと21ヶだそうだ
どうやらこれを手伝う事になったらしい
僕たちはさっそく取りかかることにした
園長に教えてもらいながら花を組み合わせて、ブーケを作った
一つ一つ、小さなブーケが出来上がっていく
「なぁ多香子?あといくつだ?」
「あと3つ!これが終わったら、次はみんなに贈る分よ!」
「わかった」
そして最後の一つを作り終え、園長に渡した
「お疲れさん。君たちのおかげで完成した!次は君たちのを手伝う番だな…」
そこには僕たちがここへ来た時よりも更に大きくなったブーケがあった
「完成したね!じゃあ次は…」
「あれ?…」
「何よっ?…」
「最後のブーケが…」
「最後の?…ちゃんとそこにあるじゃない…、早くみんなの分を作るわよ!」
僕はこの時、確かに見た
あの男が
最後のブーケを受け取り
手に持っているのを…
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