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――音楽室
小森「あったか~?」
花子「ん~」
音楽室はホコリをかぶった楽器がいくつかあり
いかつい顔をした音楽家の肖像画か壁に立て掛けられ並んでいた
花子は楽器の間に潜り込みさがしている
……どうしてそこにはいろうとしたのか
そんな疑問をもちながらやはり花子を照らしてやる
スカートから下着が見えているがこの歳の子はまだまだ気にしないのだろうか
小森はロリコンではない
そのため花子の下着をみていてもなんともないのだがはたからみるとなんとも具合が悪いため家庭科室と同じようにあたりを見た
すると厳つい肖像画の隅っこに似合わないものがあった
小森「……女の子?」
金髪の長い髪に蒼い目
ヒラヒラとしたフリルのついた襟に赤い大きなリボンが胸と頭の後ろにつけた服
歳は10歳くらいだろうか
色白な肌にそばかすがついている
物憂いげな少女の絵があった
花子「その子はね」
小森「うわっ!?
だからいきなり近くにくんなよ!!お前足音聞こえなかったぞ!?」
花子「いいからいいから
その子のこと知りたい?知りたい??」
小森「いや、別に……」
花子「その子はね~」
小森「聞けよ!!」
小森の興味など全くお構い無しにはなし始める
花子「“動き出す肖像画”って言ってね~
その子はうちの生徒だったんだ
とっても音楽が上手だったんだって
でも親があんまりにも期待しちゃうからそれに追い詰められて自殺しちゃったんだって
それから時々ここで演奏するために肖像画から出てきて楽器から楽器へ動き回るんだって」
小森「ありきたりだな
ここのは全部そうなのか?」
花子「ぶ~ありきたりだと~?」
小森「ありきたりだろ
つか俺がそいつならもう絶対演奏しないな
なんでまだ演奏すんのか
……まぁ、それだけ音楽が好きだったのかもしれないが」
花子「ほうほう?」
小森「期待とかから解放されて自分の好きなように演奏したかったのなら楽しいのかね
ちょっと聞いてみたい気もするな」
なんて冗談混じりに言ってみた
――ポロンポロロン♪
小森「……え?」
花子「あれ?聞いてみたいって小森がいったから本当に演奏してくれるのかな?」
小森「なわけないだろ!!
まっまさか幽霊が…」
花子「いるのかな!?
ならみにいっこう♪お~い」
小森「ちょっ……待てよ!!」
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