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「はい、次の人ー」
小森「はい」
「…また貴方ですか」
小森「そんなうんざりした顔で見ないでください感じちゃいます
うそですうそですから次の人呼ばないでください110番の姿勢に入らないでくださいごめんなさい」
遡れば10時間前、俺はいきつけのハローワークで店員相手に軽くお喋りにこうじていた
といえば少しは優雅にきこえるだろうか?
聞こえたとすればお前たちの頭は少し医者に看てもらえ
「で?小森さん、あなたまたですか?また就職した先でトラブって首ですか?いい加減にしてください」
小森「俺も別に好きで首になってる訳じゃないんです泣きますよ」
「どうぞお好きに…あぁやっぱり止めてください
ここに変な噂が流れるんで」
小森「…」
ハローワークの鬼はまるでごみでもみるかのように俺を見ていう
悔しいっ!!でも感じry
―ヒュンッ(ボールペン)
小森「なにするんですか、ごめんなさい」
「わかればいいんです」
小森「…」
ときどきこいつは人間ではないのかと
「あ゛ぁ!?」
「いやなんもいってないじゃないですか
だからその本場顔負けの威嚇をパンピーにしないでくださいよお願いします。」
そして土下座である。
ちなみにここまでがいつもの流れ
最早名物である
見よ、この磨きあげられた土下座を…!!
あ、なんか悲しくなってきた
「…はぁ
あなたみたいなひとは初めてですよ
こんな完璧、人生の勝ち組が約束されている人の見本のような履歴書があるにも関わらず…
何度も
何度も
送り出した会社から突っ返される人はっ!!
もはや呪いです!!」
小森「いやそれほどでも…///」
「照れんなキモい」
小森「サーセン」
鬼が手にした履歴書を机にバンと叩きつけながら怒鳴るその履歴書には
超有名中学から超有名大学までの学歴
持っている資格、検定合格の歴史、やっていた部活の履歴、そして輝かしい大会の優勝回数
等々
写真を見なければ即結婚と言われそうな履歴書だ
写真を見なければ
「やっぱりこのもっさい見た目ですかね~
あの~なんとかなりません?眼鏡変えるとか髪切るとか~」
小森「眼鏡はもうこれしか見えないしコンタクト合いません
髪は一日一回切り揃えてんですけどすぐにこの長さまでのびるし広がるんです
猫っ毛だから縮毛とか無駄ですし」
「本当呪いですよそれ
つか髪の毛キモいっすね」
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