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―数分後
小森「……ふ~ん、じゃあ宿題のノートをとりにこんな時間に…」
「うん。ないのに気づいてね、机にないから遊んでたここにあるかなってずっと探してたの」
飴をあげてすぐになきやんだ少女…小学2年生くらいだろうか、に話を聞いた
どうやら少女は明日どうしても必要な宿題がないことに気づき学校に忍び込んでとりに来てクラスにないからどうしたもんかと思い悩んだ末
昼間に遊んでいた旧校舎にあるのではないかと探していたらしい
小森はちらりと時計を見た
時刻は23時をさしている
最近の子供は夜更かしが当たり前と言うがこれは…
小森「あんなぁ…こんな時間にこどもが一人でこんなとこにいるのも危ないし道中だって危ないんだぞ?
それに旧校舎は基本立入禁止じゃなかったか?」
「……そうだけど~」
小森「だけどもなにもあるか
たくっ、宿題一緒に探してやるから見つけたら親呼ぶぞ
流石にこの時間に一人で返せん」
「えっお母さん呼ぶの?」
小森「当たり前だ
怒られるだろうが仕方ないだろ
返事は?」
「……はぁい…」
とたんにしょんぼりする少女
小森は少し良心が痛み少女の頭を軽く撫でる
「……?」
小森「親には俺もちゃんと話してやるから
そしたら少しは許してもらえるだろ。お前も悪気はないんだし」
だから安心しろ
と少女を元気づける
「……おじさん」
小森「……ん?それとお兄さんな」
「おじさん」
小森「無視か」
「おじさん………ロリコン?」
小森「ぶっ!?」
少女が少し距離をはなして問いかける
小森「どこでそんな言葉!!
つかロリコンじゃねーしどっちかって言えばお姉さん派だし!!ナイスバディの方が好きだし!!」
「無意味に優しい人には気を付けろって先生が…」
小森「最近の教育すげーなおい
いやだから離れんなって、じみに傷つくから…」
ススス…
小森「ほう離れるか
そっちがその気ならいいぜみせてやんよ
大の男のガチ泣きをな!!」
「やだな~冗談だよ」
小森「全然冗談を感じない
そしてこの微妙な距離感はなんだ」
「……」
小森「えっ無言やめて」
「……フフッ」
小森「笑うなよ
これでも傷ついてんだぞ」
「だっておじさん面白いんだもん!!
アハハ!!ほらいこう?一緒に探してくれるんでしょ?」
にっこりと笑いながら少女は小森に近づき手を出す
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