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――ほら……こ……くん
――こも…く…
ズキン
小森「……っ」
「……?おじさん?」
小森「あ…いや
なんでもない…
それよりお前な探してもらう側なんだから少しは敬え」
「え~」
小森「なんだよえ~って
最近のガキはこれだから…いや昔もいたわこんなガキ…
ちっ…まぁいいや
お前名前は?」
「私?私はねぇ~
花子って言うの!!」
小森「随分古風な…つかその名前虐められないか?」
花「ん~昔はちょっとねぇ~」
小森「昔ってなんだよ
お前年いくつだ……ってもうこんな時間じゃねぇか!!」
花子となのる少女と話をしていたらもう長針が半分以上進んでいた
別に巡回はゆっくりでも大丈夫だが花子の家に連絡し迎えに来てもらわなければならない
下手すればこの状況は幼女を誘拐した男にみられかねない
自分が新聞に乗る姿を小森はつい想像してしまった
“また、小さな子を狙った犯罪”
“驚愕!?真夜中の学校で堂々と”
――ブルッ
見出しがいくつか浮かび
写真の自分は無実を訴えようと警察にすがり付いている
身震いがとまらなくなったので早急に考えるのをやめ花子の肩をつかんだ
小森「はやく宿題見つけて親に連絡だ!!!!わかったらはやく心当たりのある場所まで行くぞ!!」
花子「え?う、うん」
小森「ふっざけんじゃねぇ
俺は絶対無罪を訴えてやる…ブツブツ…」
花子の手を引っ張りブツブツと逮捕された場合の言葉を考える小森
……いやなら、このまますぐ連絡すればいいのに
花子はそんなことを思ったが小森にそれが聞こえているわけもなく花子はただ引っ張られながら小さく笑った
花子「……馬鹿な人だなぁ」
小森「あ!?なんかいったか!?」
花子「ん~ん、な~にも?」
小森「ならとっとと案内しろ!!お前時間わかってんのか!!」
花子「は~い
……フフフッ」
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