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――家庭科室
小森「……ここか?」
花子「わかんな~い」
小森「わかんないってな…おまえ…」
花子「だってたくさん探検したんだもん!!」
小森「……あ~……そうかいそうかい」
懐中電灯で小森が花子を照らし花子は家庭科室の机やらなにやらを調べる
小森「全く家庭科室でどう遊ぶんだよ…ん?」
呆れながらあたりをなんとなくみているともう使われていない家庭科室のはずなのに何故か1セットだけ調理器具一式があった
しかもやたら手入れがされている…
小森「……なぁ、ここまだなんかに使ってるのか?」
花子「ん~?つかってるわけないじゃん
みんなみんなあっち行っちゃったし」
小森「……ふ~ん
なんで調理器具一式が揃ってんだ…」
花子「あ~それ?
それはね~学校の怪談のひとつだよ?
花子はねそれを確かめに旧校舎を探検したの!!」
怪談…つまりは学校の七不思議とかいうものを調べてたのか…
小森はどうしてそんなものを、と思いながらも興味がわいた
小森「へぇ…じゃあこの怪談はなんなんだ?」
花子「えっとね…
“家庭科室の料理人”っていうのだよ!!
昔ここで死んじゃった子がいるんだって
その子は料理が好きで死んじゃったときも料理を作ってたんだって
それでね?死んじゃったあとも料理がやめられなくていまでも夜になるとそれ使って料理をしてるんだって」
小森「またありきたりだな…」
花子「あ~そうだね!!」
小森「つかなんで死んだんだよ
家庭科室なんてそれなりのことがなけりゃ死ぬわけないだろ
そうとうのドジかなんかじゃなきゃ…」
「ドジじゃねぇよ…根くら」
小森「……あ?花子、なんかいったか?」
花子「え~?なにが~?」
小森の言葉のあと誰かの声が聞こえた気がしたがあたりを見回してみても人の気配はない
かと言って幽霊がいるわけでもない
小森「……気のせいか?」
花子「なにが?」
小森「うわっ!?
お前いきなり近くにくんなよ驚くだろうが…」
花子「アハハ、ごめんなさい♪」
小森「たくっ…あったか?」
花子「ん~ここにはないみたい
つぎいこぉ~」
小森「こいつ…のんきだな…」
仕方ないと花子の手を掴もうとしたそのとき
――カシャン
小森「うわっ!?」
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