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掴んでいた二の腕に、力を込める。
腕が赤くなっても、己の爪が食い込み、少女が一瞬痛みに顔をしかめても、ヒロトは溢れる衝動を抑えられそうには無かった。
「嫌だ……。俺は絶対お前と離れない!!」
少女と離れたくない。
孤独に怯えるその想いを、一心不乱に少女にぶつける。
迷いのない、ただ純粋に目の前の少女を求めるその想い。
――あぁけれど……――
「絶対に離さない絶対に離れない!! 俺はお前を一人になんかさせない!!」
この時から、ヒロトと言う存在の心は、歪みを生み出し始めていた。
それこそ、『世界』を変革させる程の狂気を。
「ヒロト……」
「例えお前が死んだって……俺はお前を諦めない!!」
『一緒に生きよう?』
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