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――人々は常に母の想いを喰らい、生きながらえている―― 『ネイツゥア』 それは惑星ヴァーエンが歌う想いの波動。 ヴァーエンの心そのもの。 空気中に漂い、世界全土に流るるその波動は、無限の可能性を秘めたエネルギーとして、古より注目されてきた。 それこそ、ネイツゥアを利用した兵器を用いれば、国一つを陥落させるのも容易いと言われる程に。 だがネイツゥアは、惑星と言う強大な想いの塊、精神波動であるが為に、安易に人間が扱えるものではなかった。 故に人々は長い年月をかけ、ネイツゥアを活用するある術を見出だす。 ヴァーエンと同じく、生命には『心想音(フェリズム)』と言う精神波動が流れている。 人々は心想音(フェリズム)とヴァーエンのネイツゥア、二つの想いの波動を掛け合わせることで『奇跡の力』を得ることに成功する。 二つの想いを重ね合わせるその術を、人々は『交響』と名付けた。 ネイツゥアと言う無限のエネルギーを手に入れ、栄華の時代を謳歌する人々。 ネイツゥアに対する価値観の違いが、戦火の火種になろうとも、人はネイツゥアを求め喰らう。 ネイツゥアがただのエネルギーではなく、一つの生命体の想いの波動であることも忘れて――
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