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暗い場所
どちらが上で、どちらが下か
右も左も分からぬ場所
暗い暗いその場所に一つの何かが居た。
「さぁ、助けておくれ。
力無き者達よ。力ある者達よ。」
口も目も、姿も見えない暗闇の中
静かに響く小さな声
「私は、救えない。
だから、私の世界を助けておくれ。
様々な者達よ。」
暗闇の中に小さな光が生まれる。
「何もできない私が出来る小さな事
君達に小さな力を与えよう。
さぁ、まずはキミだ。
私の世界は君達が動かすんだ。
救うんだ。」
フワッと紙が出てきて消える。
「今一度言おう。さぁ助けておくれ。
幾多の世界の者達よ。
私は、暇で仕方ないのだ。
助けておくれ。
弱く小さき者達よ。
強く儚き者達よ。
私を満たしておくれ。」
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