タイムスリップ

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「どうしても信じてもらえませんか、豊玉さん?」 「なっ、てめえ、何故それを!」 「先の世では有名ですよ。例えば、梅の花、一輪咲いても梅は梅とか」 「何?一輪咲いても梅は梅ってあたりまえじゃん。」 沖田さんがくっと笑って言う。 「そうですね。」 「そうだなぁ。」 「てめぇら……。」 「新撰組の副長、土方歳三の弱点が句を詠むことなんてくだらない情報流して何のためになるっていうんですか?」 「まぁ、私は素直な句で好きですけどね。」 「うっ!!」 「それに……」 ブレザーのポケットからケータイを取り出す。 「他に、先の世から来た証拠として、この携帯電話があります。」 「けいたいでんわ?」 「はい。遠くの人とも連絡がとれたり。えっと~。パシャ!!」 「な、なんだ!?」 「このようにホトガラが撮れたりします。」
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