新撰組

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「分かったなら、私の言うことを聞いて下さい。野菜をきちんと食べること、手洗いうがいをすること、それと土方さん、薬を取りよせて、沖田さんに常に飲ませて下さい。予防のために。」 「ああ、分かった。」 みんなあまりのことでし~んとしている。 「では、神崎くんは総司の小姓になってもらおうか。」 「なっ、近藤さん!ひどいです。」 沖田さんがうろたえる。 それを見て私は口を開く。 「沖田さんの小姓になるのはいいですけど、料理を覚えて栄養の管理もしたいので、小姓兼女中でお願いします。女子嫌いな沖田さんも、私が四六時中いるよりも、その方が楽だと思いますので。」 しらっと私が言う。 「うむ、分かった。そうしよう。しかし、何故そんなに総司のために一生懸命になるんだ。」
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