新撰組

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「先の世では沖田さんのこと好きな人がたくさんいるんです。沖田さんに死なれると悲しむ人がたくさん。その人達のために、そして、この時代の沖田さんを心配する人達のために、私は沖田さんの命を救いたいんです。」 わたしはきっぱり言う。 すると、近藤さんが「分かった。神崎くん、総司の小姓兼女中で頼む。」と言ってくれた。 「はい、よろしくお願いします!!」 私は深々と頭を下げた。 「ところで神崎くんの部屋なんだが…トシの部屋の隣でいいかね?」 「え!?やだ、妊娠させられちゃう!!」 「てめ~、どういう意味だ。」 「そのままの意味です。」 「俺はガキなんざぁ、興味ねえよ。」 「そうですね。私も土方さんには興味ありません。私の時代では土方さんより格好いい、素敵な人がたくさんいますから。顔も好みではありませんし。」 「このあまぁ!!」 永倉さん、原田さん、藤堂さんは大笑いしている。近藤さんや沖田さんや山南さんまで笑いを堪えている。斎藤さんは…う~ん、分からん!! 「まぁ、とにかく部屋はトシの隣で。」 そういうことで、私は土方さんの隣の部屋となった。
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