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あぁ…空は青いな…どこまでもムカつくほどにね
「シヴァッ!! シヴァッ!! 目を閉じてはダメよっ!!」
青い空の次に写ったのは、綺麗な蒼色の瞳に一杯の透明な雫を溜めながら必死に僕を呼んでいる彼女――シスイ――
ホントになんでそんなに必死なんだろうね。
理解できないよ、する気も無いけどね
「何泣いて…いるんだ…い」
「っ!! お願いっ!! もう喋らないでっ!!」
君知ってる?
人の口って話す為にあるようなものだよ
それに、僕がいやだ。
なんで僕が君の言うことを聞かなきゃならないんだよ。
それに…
「君も分かっ…ている…だろ…う」
「なにがよっ!!」
怒鳴りながらも淡い水色に光っている両手を必死に僕の体に押し付けているシスイ。
何を言っているのか解らない顔してるけどバレバレだよ。
だってほら…
ピチャン、ピチャン
―――冷たい水滴が僕の頬に落ちて次々と流れていく―――
いつも幸せそうに笑っている君の顔が
ピチャン、ピチャン、ピチャン…
悲しそうに泣いているじゃないか…
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