大樹

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そして、その人が私の前世。 ある能力があって、その人には使えなかった。 だから、私に助けを求めていた。 それが、あの女の人のような声だったのか… 『何が書いてあるんだ?』 「私の前世の人からの手紙みたいなものです。他言無用だそうで…」 私は申し訳なさそうに言った。 私にそんなことが出来るの…? 巻物をまじまじと見てしまった。 だって、前世の私に出来なくて今の私に出来るなんて…
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