大樹

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「私は今からそっちに行きます。」 いきなりこんなことを言うから土方さんは驚いていた。 そんな現実不可能なこと出来るのか不安でもあったけど。 『できるのか?』 「はい。この巻物によればですけど…。私はあなたを探します。そして、必ず見つけ出します。そっちでは、桂木 夏と名乗っています。」 『桂木 夏だな。わかった。』 「白い虎と一緒にいます。きっと。」 私はこの人を信じたい。 いや、信じないと何も始まらない。 私の言葉を聞き終えると男の人の姿は消えていた。
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