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ようやく時間が出来た。 私は相馬君に一言残して沖田さんのところに向かった。 此処から少し遠いけれど行ける時に行かないといつ会えるか分からない。 今、琥珀は療養中だし… 銀朱は分身して土方さん、吉田さん、沖田さんについてもらっている。 緑凰だけ今一緒にいる。 「沖田さん、ちゃんと寝て…………」 「あ、夏さん…」 沖田さんは布団から出て縁側に座っていた。 そして、笑っている。 「いやいや…風邪引きますから!いや、もう引いてる…悪化しますから!」 「もう少し…もう少しだけ此処にいさせて下さい。」 沖田さんは空を見上げている。 もう夕方。 今日は綺麗に空が染まっている。 私は部屋に上がり、沖田さんに羽織をかけた。
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