953人が本棚に入れています
本棚に追加
「ありがとうございます。」
私も隣に座った。
見ているのが正直辛かった。
こんなに痩せて…
消えてしまいそうだった。
「まだ…生きて下さいね。死ぬなんて言わないで下さいね。」
「まだ死にませんよ。私は近藤さんを守らなきゃいけませんし、それに愛する人も出来たんですから。」
沖田さんはそっと私の手を握った。
きっと、今の私は顔が真っ赤だろう…
私は二人で夕焼けを見ていた。
でも、そんなゆっくりとした時間は長くは続かない。
私も暗くなる前には戻らなきゃいけない。
だから、もう行かなきゃいけない。
「沖田さん、また来ます。」
私は立ち上がった。
そして、沖田さんに笑いかけた。
沖田さんは少し寂しそうな顔をした後に笑った。
最初のコメントを投稿しよう!