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僅か5分足らずで三矢滝高校に到着する。
まだ早い時間ではあるが、既に駐輪場は自転車でいっぱいになっており、講堂前の広いスペースは入学生でごった返していた。
「うーし、美人いねーかぁー!」
到着した途端、騒ぎ出す深弦。
「そう簡単にみつかんねーだろ」
三矢滝高校の男女比はちょうど1:1くらいで、今年も例年と変わらないそうだ。新入生は全員で433名とあった。
講堂前に行きながら周りを見渡して可愛い生徒がいないか探す。自称進学校で、県内での偏差値もまあまあ高いため真面目な面をした奴等が多い。
「おぉ?あの人美人だぜ奨記!」
深弦の指す先には黒髪ロングの人だった。
「おぉ~。なかなかだなー。あれ?でもあの人多分2年生だぞ?バッジの色が緑だし」
ここの学校では、1年生が赤、2年生が緑、3年生が青の学年色だ。
「いや、歳上との甘い恋も…悪くないっ」
もう交際を考えてんのかお前は
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