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うるさい上司の下で働く毎日。
時々、全部を捨てて逃げたくなる。
でも、それをしない理由。
君が、いるから。
今日も仕事が終わったのは、日付が変わってから。
最近、まともに話せてない。
君は、いつも朝が早いから。
すれ違いばかりだ。
「……もう寝てるよな。」
そんな呟きも闇に溶けた。
『今から帰る。もう寝てるよな。」なんてメールを送ってみる。
君が見るのは、明日の朝だろうな。
~~~♪♪
携帯が奏でる着信音は、君専用。
『うん、寝てるよ( ^ω^ )』
そんなメール。
寝てたら返信しないだろ。
時々恐ろしい天然を発揮する君。
そこから走って家に帰った。
ーガチャッ
「ただいま。」
「お帰りなさい。」
ドアを開けると、すぐそこに君がいた。
「まだ起きてたの?寝てて良かったのに。」
「でも家に帰ってきて、電気が消えてたら寂しいでしょ?」
あぁ、僕の大切な人は、どうしてこんなに優しいのか。
「そうだな…ありがとう。」
君を優しく抱き締める。
「どう…いたし、まし……」
君の言葉が途切れた。
「葉瑠夏?」
「……(( _ _ ))..zzzZZ」
…寝てるし。
やっぱり眠かったんだな。
「…運ぶか。」
そのまま君を抱き上げて、寝室まで運ぶ。
その時君の耳元で、普段伝えきれない想いを囁いた。
「葉瑠夏、愛してる。」
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