A.M.2:00。

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不意に割れたキミとお揃いのマグカップ。 眠れないから、ホットミルクでも飲もうと思っただけなのに。 『まだ、お仕事?』 そんなメールを送る。 キミがいつも忙しいのは、分かってるけど……。 時々、すごく不安になるの。 メールを送って2時間が経った。 いつも、どんなに忙しくても、メールには返事をくれるキミ。 不安は、どんどん増殖していく。 ーキミに、何かあったのかな? ーキミは、今何処にいるの? こんなのは、悪循環だ。 そんな事、分かってる。 でも、止められなかった。 『いつ帰ってくる?』 『今何処にいる?』 『寂しい、逢いたい。』 立て続けに送る。 私は、自分勝手だ。 でも、でも…………。 頬を涙が伝う。 声を押し殺して、泣いた。 声を出すと、壊れそうだった。 不意に後ろからの温もり。 振り向くとそこには、わたしの愛しい人。 「ただいま。連絡出来なくてごめんな。携帯、落としたんだ。」 心配する必要なんて、なかった。 ちゃんと、キミは帰って来てくれた。 自分勝手で、ワガママだけど。 キミの事を精一杯愛します。 だから、少しでも長く。 私のそばにいて。 「私と、結婚して下さい。」 キミに伝えたかった言葉。 驚いた顔のキミ。 「それ………… 先に言うなよ…/////。」 涙が、溢れた。
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