開戦

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さて、次の日。 昨夜の衝撃の余韻を残し教室に入ると、いつもはまだ教室の半分程しか埋まっていない時間帯にも関わらず、何人かを残し既にほとんどが集まって来ていた。 ざわ……ざわ……って感じの教室に足を踏み入れると、待ち構えていた様に千尋が寄ってくる。 「おい、知ってるか?」 「言わんとする事は解る。」 「そっか……。」 と頷き、不安気にうつむく千尋。 やはり彼でもそういった感情にかられるのだろうか。 クラスのざわめきに耳を済ませてみると、俺と同じように昨夜のニュースで知ったという奴や、朝のニュースで見た!なんて奴もいたし、教室に入ってから友達に言われてケータイで調べたって奴もいる。 いつものような笑い声が聞こえない教室は、クラスメイトの顔ぶれは違えど、この辺一帯に震度5強の揺れをもたらした、とある3月11日を思いださせる。 そうもなるだろうな。 何せ、世界大戦が始まったなんて唐突に言われたのだから。 そしてそれに、日本が参加したのだから。
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