開戦前夜

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「ま、そういう事ならしゃーないな。」 「ありがとうっ!心の友よっ!」 要約すると 「土曜日遊ぼうぜ!」 「おk。」 っていう程度の会話なのに、何でこいつはこんなに嬉しそうに抱きついてくるんだろうか。 俺も一応175センチはあるので180センチの千尋に抱きつかれてもそんなに差は無いのだが………。 「ね、ねぇ見て。ほら、一園くんと矢田くん……。」 「ぁあっ!……やっぱり噂は本当なのかな……?」 一部の女子の間では、俺と千尋のどっちが責めでどっちが受けかで熱い議論がなされているらしい。 千尋、そろそろ離れろ。 そんなに抱きつかれたら奴らの妄想を実現させたくなる。 「分かったから。そして暑いから。」 「ん。」 だから何で残念そうな顔をする。
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