1人が本棚に入れています
本棚に追加
(…さ……さや…、)
(んっ?なんだ、誰かが呼んでる?)
寝ぼけながらも雅也は少しずつ瞼(マブタ)を開けていく、半分ほど開いた瞬間に。
「雅也ーーーー!!おきろーーー!!」
がばっと起き上がり何事かと辺りを見る、目の前に顔をにやつかせた美華が居た、雅也は耳鳴りがしながら、美華を睨んだ。
「何よ?あんたが起きないからでしょ!もう全部終わったわよ寝てる間に。」
嫌味ったらしく雅也に美華はそう言った
。
「しょう…そうか、ありがと」
「噛みやがったーハハハ、しょうか。だってよどこの三歳児でしゅか~?お兄ちゃんがお家まで送っ、でぇっうふ、ま、雅也殴ることはないだろ…。」
「黙れお前が悪い、あっそうだ許してやるからお前あの女の前でカッコいい自己紹介してこい。」
「えっ?あの女って根暗の紗綾かよ!」
雅也は顎を、くいっとするとその先には、背筋を伸ばしてひたすらに読書をしている女が居た。
「そうだ早く行け、じゃないと今のを後50回は繰り返す」
「わ、分かったよ」
(まぁいいか根暗ちゃんだし、でも根暗ちゃんよく見ると可愛いんだよなぁ)
「何してる早く行け」
早く行けと言いながら雅也は、有野のお尻を蹴る、蹴られた有野はため息を吐きながら歩いていく、そして根暗ちゃん、もとい紗綾の前についた有野は、そこでため息を止めた。
「やぁ紗綾ちゃん、俺の名前はデリシャス有野だ『嘘……西園寺…有野』…あ、知ってたんだ!!そう俺の名前は西園寺-有野だ(サイオンジ-ユウヤ)身長は170ちょっと髪は黒で長め、瞳の色はチャーミングな黒だよ?体格は細めでガリッて言われても可笑しくない!!好きな食べ物は『知ってる…全部……知ってるから…大丈夫』あっ、やっぱりそうだよね、ぢゃあまた今度!!」
少し顔を赤くして下を向き、走って雅也達の居る場所に戻る。
(全部知ってる?身長も好きな食べ物?ん~まいっか!!)
「どうだった?オラの自己紹介は?」
「美華行くぞ今日は何を買うんだ?」
「おっ洋服ぅ~!」
「もう誰も教室には残ってないし行くか」
「買い物にぃ~レッツゴー」
「……待って無視は、流石の俺も…キツイ。」
最初のコメントを投稿しよう!