1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ハァハァ、馬鹿野郎お前のせいで遅刻ギリギリじゃねーかよ」
「ハァ、遅刻、ハァしてないだけ、ハァハァハァいいじゃない!」
「なんでお前は学校に行く途中にナンパされてんだよ!!」
「知らないわよ!!私のせいじゃないし、あの男達に聞いてみなさいよ!」
「チッ言い合いは後からで早く行くぞ、遅刻する」
「分かってるわよ」
足早に二人は自分達の教室に向かった。
「君達来るの遅かったね?二人で何をしていたのかな?」
二人に、にやにやしながら男が声をかけてきた。
「うるさい、黙れ、喋るな、見るな、息すんな、死ね。」
男の顔を睨みながら言葉を若干早口で言う。
「雅也、有野の言うことなんかほっといて早く席につこ」
「美華まで…皆俺の扱い方酷すぎるだろ」
有野と呼ばれた男は、顔に両手をあて泣き声を洩らし、いかにも悲しんでいるといった行動をする
「黙れって言っただろ、早くお前も席につけよ」
「分かったよ…。」
有野は肩を竦(スク)めて自分の席に向かう、そしたら丁度いいタイミングで
チャイムが鳴り教員が入ってくる
。
また今日もつまらない授業が始まる、俺にとっては別に受けなくていい授業だ、何か…何か面白い事が起きたらなぁ。
そういって雅也は机に突っ伏して眠った 。
最初のコメントを投稿しよう!