異変

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「ハァハァ、馬鹿野郎お前のせいで遅刻ギリギリじゃねーかよ」 「ハァ、遅刻、ハァしてないだけ、ハァハァハァいいじゃない!」 「なんでお前は学校に行く途中にナンパされてんだよ!!」 「知らないわよ!!私のせいじゃないし、あの男達に聞いてみなさいよ!」 「チッ言い合いは後からで早く行くぞ、遅刻する」 「分かってるわよ」 足早に二人は自分達の教室に向かった。 「君達来るの遅かったね?二人で何をしていたのかな?」 二人に、にやにやしながら男が声をかけてきた。 「うるさい、黙れ、喋るな、見るな、息すんな、死ね。」 男の顔を睨みながら言葉を若干早口で言う。 「雅也、有野の言うことなんかほっといて早く席につこ」 「美華まで…皆俺の扱い方酷すぎるだろ」 有野と呼ばれた男は、顔に両手をあて泣き声を洩らし、いかにも悲しんでいるといった行動をする 「黙れって言っただろ、早くお前も席につけよ」 「分かったよ…。」 有野は肩を竦(スク)めて自分の席に向かう、そしたら丁度いいタイミングで チャイムが鳴り教員が入ってくる 。 また今日もつまらない授業が始まる、俺にとっては別に受けなくていい授業だ、何か…何か面白い事が起きたらなぁ。 そういって雅也は机に突っ伏して眠った 。
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