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俺、西山 統は近所でも色んな噂が絶えない都立白岩高校に無事に合格した。
噂と聞いてまず一番有名なのは『指切り人形』。
まぁ、詳しくは知らねえけど
俺は指定された下駄箱で靴を履き替えながら考えていた。
最近の悩みの種である。
俺の向かいの家に神崎 健太と言う奴が居る。
そいつも俺みたいに旧校舎で見つかった奴の一人だ。
・・・
「西山ー…またあの子が来てるわよ」
うげ!朝からかよ
そう、最近の悩みはその神崎 健太に付きまとわれてる事だった。
「……行くしかねぇか」
言い忘れたけど白岩高校は小中高一貫の学校だ。
面倒くさいけど廊下に移動する。
教室を出るとすぐ目に映る……6年なのに小柄な少年。
「あ、統お兄ちゃん」
と毎回口癖のように言われる。
「…またお前か。何度来たって同じだ、俺はお前なんか知らない」
神崎 健太は俺の教室に来るなり「統お兄ちゃん」と呼ぶ。
「…どうして忘れちゃったの?お姉ちゃんがどこにも居ないんだ」
今にも泣きそうだ
コイツの姉ちゃん、行方不明なのか?
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