1章

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「えぇー……っと、神崎 健太は指切り人形の呪いで指切り人形と鬼ごっこをしてたらしいわ」 マジか… 「それも一人じゃなくて数人居るらしいわ」 「相変わらず凄いな…こんな事どこで調べたんだ」 河井の情報網は探偵にでもなれそうな程。 関心していると河井は話しを続けた。 「……それは5年前だけどね…でね、その子旧校舎で見つかったんだって」 それを聞いて身体が電気ショックを受けたようにピクッなった。 アイツも俺と一緒なのか… 「あれ?急に黙り込んじゃってどうしたの」 とても心配しているような口調じゃない河井はほっといて俺は一人、神崎 健太を考えていた。 「おはよう、統」 そう言って現れたのは小林 煉(コバヤシ レン)小学校の頃からの親友。 クルクルパーマで茶色の髪、赤渕メガネを掛けていて頭が良い。 「よぉ、ずいぶんと遅かったよな」 聞くと「ちょっと寝坊しちゃって」と頭を掻いて笑っていた。
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