Mission 2:機械仕掛けの戦闘女神

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「…聞けよ…! 君はさ、STORMに入るんだろう…!?」 「っ…」 「なら…未来の隊員を…うッ!? ッ~…はぁ、はぁ…  未来の隊員を、死なせないわけには、行かない…!」  今死んでもおかしくない状況なのは、一目瞭然だった。  それなのにもかかわらず、アスカはそう力強く言った。 「……」  アイリスは、何一つ言葉を発することができなかった。  そのアイリスを見て、アスカは弱々しく微笑んだ。 「……俺は、ヒジカタ・アスカ…君、は…?」 「あ…アイリスディーナ・V・リヒター…」 「! まさかあの、ドイツの事件の……!? あッ…!!」 「ッ! しっかり!」 「…そっかぁ……なぁ、アイリスって、あのチビすけに呼ばれてたよな…」 「はい。名前が長いとかいう理由で、昔から、」 「大切な…その…仲、か…?」 「?」 「……俺…君とおんなじ理由でSTORM入ったんだよ……昔は『狂犬』アスカって有名だったんだ……」 「もう、喋らないでください! これ以上は…!」 「俺さ…士官学校でスゲー仲良い奴いてさ……だけど、俺が怪獣を倒すことを優先させたばっかりにそいつは……ッ!」 「!?」 「…今度の、宇宙探索船のパイロットに志願したのも…! そいつの昔からの夢を、俺が引き継ぐつもりで…!」 「…な、なら、もう喋ってはダメだ! このままではあなたは…!」 「そう…俺も、あいつのところに、逝っちまう…うっ、ゴホ、ガハッ!?」  再び、吐血するアスカ。さっきから血が止まらない。 「…でも、俺とおんなじ理由で…STORMに、入ろうとする、子と出会えたのも……ひょっとして、運命だったのかな~……」 「おい、おい! しっかりしろ! おい!」 「…でも…俺よりは…いい、隊員に……アイリスはなれるさ……」  涙目で必死にアスカをと止めようとするアイリスだが、アスカの命は、どう見てももう風前の灯だ。 「……ああ……俺みたいにはなるなよ…?」 「しっかりしろ!」 「…それと、最後に…」 「最後にとか言うな!」 「ここの隊員の…アイハラ・リョウコ…リュウにな…?」 「バカ! 自分で言え! おい!」 「…リーダー、辛いと思うけど、頑張れ、って……」 「おい、目をつぶるな! アスカ副隊長殿! ヒジカタ・アスカ! おい!」
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