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―――アイリスの言葉は、もはやうまく聞き取れなかった。
もう、大分前から見えなくなっていた目には、うっすらとしかアイリスが見えなかった。
…だが、案外、頭の方だけは最後まで活動しているようだった。
(……あいつも……)
アイリスが、必死に起こそうとするその姿は、懐かしい自分の仲間の姿と重なる。
(こうやって……何度も朝起きなかった俺を………)
「――――スカ!」
『―――――アスカ!』
『――アスカッ! 速く起きる!』
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