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他には何かやってないかとチャンネルを回すが。ピッ、パチン。と静電気が接触する音を立てた矢先に、テレビの電源が落ちた
(きゃっ、何?)
電源が落ちたみたいだ、故障だろうか。とりあえずケータイでもやろうかと思い、弄り始める。暫くすると何故かテレビは点いた
[えっ、故障じゃないの?]
私は途端に恐怖を感じた、其の数分後。妹が帰って来た
「ただいまー、お姉ちゃん帰ってる?」
[お帰り、夏々!]
私は妹が帰って来てくれたので少し安堵する
「あっ、ガチ🌕ピ🌕だー!」
妹、夏々は小学三年生で私と二つ年が違う
「お姉ちゃん、どうしたの?」
[えっ、何でも無いわよ?]
でも、顔が真っ青だよ。大丈夫なのかと、心配して話し掛けてくる妹を見て私は大丈夫っと返事を返す
「そうだ、お姉ちゃん!」
その時、この話しは知っているかと妹が私に何かを話したい様子で訊いてきた
[何の話し?]
「うん、あのね?凄く怖いのー」
(えっ、怖い話し……)
ごめん、今は勘弁してくれない。後で聴くからと断りを入れるも、虚しく
「うん!じゃあ話すね?」
人の話しを聞いてない妹。まぁ良いか、怖い話し好きだし、そう私は苦笑いをしながら妹の話しを聞いた
「あのね、ある朝学校に行った少女がいつものように登校したの、そしていつものように教室に入ったんだけど。誰も居なかったの、でもよく観ると席に座ってる男の子が居てね。その男の子は右から四番目の席に座ってるんだって」
私は少しドキッとした、何故なら今さっき自分が体験した出来事だからだ
[それで!]
私は必死になって夏々に問う、すると妹の様子が可笑しい
「あのね、この話ししちゃいけないんだって思い出して……」
[ええっー!何か不味いの?]
「うん、話した人はそれと同じ事を体験するんだって」
苦笑しながら、私。さっき体験したよ、とは言える筈も無かった
[ねぇ、夏々。続き話してくれない?]
「嫌だよ、呪われちゃうよー!」
平気よ、多分だけどと彩夏は言い訳をする
「今日のお姉ちゃん、何か怖いよっ」
その様子に、妹は終には泣き出してしまう
[ごめん夏々泣かないで、ねっ?]
「うん……」
少し涙目になりながらも、彼女は頷く
[でも、お願い夏々。続き教えて!]
「お姉ちゃん何か変だよ、どうしたの?」
実はと言いながら、私は思いきって夏々にこれまでの経緯を話した
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