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美術館について、館内に入るとそこには絵がズラリとならんでいた。
「絵?」
(いや、まあ美術館なんだから絵があって当然なんだが…)
「デカダンスはどうしたよ!?」
期待を裏切られ思わずA君に詰め寄る。
「落ち着け。そして静かにしろ」
A君に宥められて何とか落ち着く。
「と、取り合えず見て回ろう。デカダンスが何なのかわかるかもだし。な?」
納得出来ないが、折角此処まできたので見てまわることにしる。
絵はどれもこれも、虚無、廃退、衰退などを題材にしていて、破壊された街や虚ろな目をした人物画などが描かれていた。
そんな中で俺は一角に置かれた特別展示室の中に入る。
そして俺は、そこに置かれているものを見て動けなくなった。
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