あの日

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彼への気持ちを閉じ込めて… 旦那と向き合う。 借金は、相変わらず増える一方。 暴力が少し減った。 少し考えなおしてくれたのか… 気持ち優しくなった気がした。 元々、優しい人。 子供が好きで… 動物が好きで…笑 子供が出来たら…って…笑 それは、ヤキモチだったのか… 些細な事だった。 晴れた日。 駅に、旦那と弟の同級生達と居た。 走って来るって…。 私を置いて、居なくなった旦那さん。 弟の友達が… 「俺、買い物行くけど… 姉ちゃん1人じゃ危ないしな…。 うーん。 姉ちゃんも一緒に行こう! 1人よりは、いいだろ!笑」 バイクの後ろに乗る。 近くのお店で買い物して、戻ると旦那が、帰って来た。 無言で近付いて来る…。 勢いよくバイクから降ろされ、ヘルメット剥ぎ取られ、そのまま石の壁へ押し飛ばされた。 後は、よく覚えてない。 激しい腹痛と全身の痛み。 何時もと違う感覚…。 生温かいモノが…。 弟の友達が止めに入る。 とにかく、私から旦那を離そうとする。 何とかなだめられ、私に近寄って来た時には…もう、体が痛みと恐怖で震えて動けなかった。 とりあえず、調子が悪いからと… 別々の帰宅…。 腹痛がおさまらない。 生理になったのかと…。 微妙な出血だけが続く。 病院に行ったら、流産してるって…。 ……。 ……。 体のアザを見て先生が、何度も私を問い詰める。 「何かあったんじゃないのか?」 何も言わず帰宅する。 どうやって帰ったのかわからない。 覚えてなかった。 帰ったら、上機嫌な旦那様。 やけに近付いて来る。 そんな気分じゃない。 断ると…切れ出した。 切れたいのは、私! 我慢が出来なかった。 泣きながら、旦那をせめた。 子供好きな旦那… 早く欲しいって言ってたのに…。 まさかの事態に旦那は泣きながら何度も謝ってきた。 本当に子供が欲しかった様で…。 ずっとお腹を撫でてた。 怒る気がうせた…泣
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