茶トラ猫のしっぽ

2/9
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
車で一時間 おじいちゃんの家 待っていたのは 茶トラ猫 僕が手を伸ばすと君は ちいさくか細い声で鳴いた 同い年くらいだねって 笑った 君は成長が早かった 三歳になる頃にはヘビー級 僕のお腹もヘビー級 おんなじだねって 笑われた 学校に友達なんかいなかった 僕の親友はずっと君だった ぽかぽか陽気一緒にお昼寝 君はいつも喉を鳴らした そんな君のしっぽはエビフライに似ていて 僕は寝ぼけて何度もかみついた
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!