選択の選択

2/4
前へ
/7ページ
次へ
 きのうは、一日ネットショップを見ていました。   何を捜していたかって? 「の・れ・ん。」 そうです。あの、おそば屋さんや 料亭の入り口に垂れ下がっ ている切れ目の入った布。暖簾を選んでいたのです。   魔女の家の玄関からは、裏口までずっと見通せてしまうので、 「そうだ、のれんをかければいいんだ。」 と、改装してから13年もすぎた昨日、気付いたのです。   朝から、 「どれがいい?」 と、さんざんみんなに聞いたあげく、 ネットで捜し、集中しすぎて頭が痛くなり、ごろんごろんして いて夕方になりました。   何をしているんでしょうねえ。 いい年をして。   なぜ決まらなかったかって? 決まるわけがありません。 「暖簾って、こんなに高い物だったのお~?  いろいろありすぎるう~。」   何せ、980円から3500円、まだまだ、5800円と、 まだまだ上はきりがない。   そして、いい物は高い にきまってる。 京都の手描き一品物の、麻の暖簾なんていったら、 <それをかけたら、その空間の空気の匂いまで変わって しまいそうな、超芸術品なのです。> 見とれてしまって、 「欲しい~なあ。これかけたら、品あるなあ。」 なんて、ウットリしてしまうんです。 暖簾・のれん でですよ。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加