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「具体的に、どっからがダメなの?
正面に立つとか、握手とか、肩掴まれるとか。
視界外から、声掛けられるとか?」
「正面は平気。握手は苦手だけど、どうにか。
肩とか腕は、悲鳴あげちゃうかも。
背後は全般的にダメね。
挨拶ぐらいなら、過剰に驚くぐらいだけれど」
「背後に立たれるとか、背中押されるのはアウトかな。
悲鳴じゃなければ、どうなるの?
フリーズ? 暴れる?」
「固まるわね、文字通り。
で、腰が抜ける。
明らか過ぎて、誤魔化しようがないのよ」
そこまで説明して。
ふと、我に返った。
私、どうしてこんなことまで喋ってるのかしら。
大学時代も入社してからも。
友人に話したことなんて、なかったのに。
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