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「ありがと、涼ちゃん。
……どうしたの？」
「いやね。
今更だけど、私達って妙な関係だなって思って」
苦笑を浮かべながらトレイを受け取ると、
美映はクスクスと笑いながら、そこにミルクピッチャーを追加した。
「そうだね。
勝さんと龍さんが居れば気にならないけど。
私たち、どうして二人でお茶してるのかな？」
つられてクスクス笑いながら、美映がケーキ型から中身を取り出すのを見つめた。
高さのあるドーナツみたいな形。
「今日は、紅茶シフォンにしてみました」
ここへ来る理由に、美映の料理とお菓子の腕は確実に関わっている。
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