知己朋友

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「本当、不思議だね」 準備が整い、紅茶を一口含むと。 美映は、少し感慨深げに呟いた。 ほんの一言だったのに、それが先程の続きだと涼子にはすぐ分かった。 「出会って1週間なんて感じ、しないのよね」 「そうそう。  なんだろうね? この居心地の良さ」 自分と同じものを、彼女も感じていることが嬉しくなる。 出会ったばかりの新しい友人だが、すでに気の置けない関係になっていて。 ポツポツと喋る合間の沈黙さえ、それはそれで居心地が良い。 「似た者同士って訳じゃないし、真逆って程でもないわよね?」 「うん。  でも、空気感とか、心地良いと感じるリズムが近いのかもね。  勝さんと龍さんだって、全然違うけど、何か同類だもん」
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