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「いいわよ、別に。
ケーキと紅茶が付くなら、どこだっていいわ」
「せっかくのお休みだったのに」
「私は休みでも、龍平は仕事だもの。
何が出来る訳じゃないし。
プライベートで会うような友達も、思えばいないのよね」
そうなのだ。
携帯のメモリを見ても、仕事関係のフォルダばかり。
友人のフォルダには、苦肉の策で同期が登録してある。
「大学時代の友だちは?」
「いないことはないけれど。って感じ。
だれそれが結婚したとか、同窓会の連絡が回ってくるくらいのものよ」
もともと筆まめでない涼子である。
友人のメールフォルダには、美映とのやり取りしか残っていない。
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