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リサがアイスコーヒーを注文し終えると、
「何?話って?」
そう彩乃が身を乗り出して切り出した。少し間があって、リサが、
「いつも、みんなから相手を紹介されても断ってばかりでしょ。悪くて。でもね、事情があるのよ。今まで言わなかったけど」
「わかった!」
彩乃が話の腰を折った。
「もう何も言わないわ。やっぱりね。だって、リサみたいな美人に虫がつかない訳ないもん。それで相手はどんな人?私にだけは話しちゃいなさいよ」
「彼なんかいないわよ。誰とも付き合っていないわ」
彩乃は首を傾げて、
「?」
不思議そうな顔をした。
「彩乃は昔から、スピリチュアルを事に詳しかったよね」
彩乃は拍子抜けしたように、
「そうだけど…」
「彩乃は輪廻って信じる?」
「あると思うけど…それがどうしたの?」
「修なんだけどね」
「あの、リサが可愛がっているワンちゃんでしょ」
「うん、その修が修吾の生まれ変わりじゃないかと思えるのよ」
「また、何で?」
リサは白樺林での事、修と修吾の共通の癖など、日頃、感じている事、気になっている事を話した。
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