また、瞳を閉じてみる

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家族の心配をよそに勝手な私は翌々日、東京に向かう。 いろいろ考えたが飛行機で行くことに決めた。 見かねた父親が、休みという事もあり 付き添ってくれる事となった。無謀は重々承知している…。 ただの駄々っ子だ。 無事に病院へ着き診察を受けた。 予約していたので、時間通りに診てもらえた。 診察室の前には、BKPのポスターが貼ってある。 期待が膨らむ。 診察室に入って経緯を説明すると若先生は、不思議そうに 笑ってる。と言うより、にやけていた。 「わざわざ、東京まで。近くに病院有ったでしょ。」 「インターネットは、凄ね」と。 無謀な私に、呆れていたのだろう。色々説明して本題へ、 率直にBKPはどうなのか。 「是非、受けてみたい。」と、瞳を輝かせた。 細かい説明もしてもらった。 で、結果的には「異物を今の年齢で入れるのは良心的な 外科医は勧めない。」 「元の形には戻んないけど、ふつうの生活出来る ぐらいには治るから安静にしといて」 ここまで来てこの結論とは…。渋々納得して日帰り…。 無駄足なのは、解っている。が、アッサリした答えに ビックリもしたがこれで良かったのかもと納得も出来たし、 悔やむことも心残りもない。前向きに考えよう。 「もう、諦めたぞ。」ってことで今は、 静かに大人しく病院のベッドの上…。 そろそろ、消灯なので瞳を…。
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