私は王子のいないシンデレラ

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私の名前は、灰原レイン。朝は空を眺めて鳥の声を聞くのだ。私が早起きする日は、殆ど雨であり名前の由来が、よく分かる。 何故だろう、こうゆう時に、雨は、何故降るのか…。私が不幸な雨女なのか。机に頬杖をつきながら考えた。でも時間の無駄である。気を取り直して朝ご飯を食べる。私は、母親と二人暮らしだ。母親は私を天気予報として便利に利用する事がある。母親は「あら、アンタが早起きしたなら今日は雨ね。」 なんて言って、必ず雨が降る。出来るだけ、分かっていても言われて欲しくない…。どうせなら、私が雨に溶け込みたい、と思う気持は誰も分からない。そう考えている内に時間は過ぎて学校へ行く時間になった。学校は厭だ、担任の先生は、うるさく、厳しくて、学校で一番人気のない人である。私は不幸だ、友達は自分であり、学校では無口であり、会話をするなら、母親と動物と自分しか居ないだろう。寂しくて仕様がない。私が生徒の近くを通ると生徒は、「あの人、無口だけど綺麗よね」 「そうね、顔が整っていて脚も長いし」__私は全然嬉しくなかった、瞳は光のない今にも降りそうな雨の色であり、やはり寂しく暗くて生徒の言葉が、悪い声に聞こえて、授業中も暗闇にいるみたいで。___やっと下校時間になった。辺りは暗くて、母親が心配する時間だ。いつものように走って帰って家に着いた。そして自分の部屋まで行って、机に又、頬杖をつきながら私は今まで以上に厭な事を思った。綺麗なら何で王子(彼氏)はいないのかと。そうだ、私は暗闇でこもっているから、私はある行動をとった、「おやすみなさい。私は王子のいないシンデレラ」。そして私はカッターナイフを手にして腕を傷付け、床に倒れた。
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