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母
「やっと、やっと家族全員で暮らせると思ったのに。
こんな………。う~ん。」
オダマキ博士
「!!お、奥さんしっかり!」
ルビーの家出がショックだったのか、フラついた双子の母親を、咄嗟にオダマキ博士が支えた。
オダマキ博士
「とにかく、センリに連絡しましょう!」
母
「そ、そうですね。」
自分のポケギアを取り出し、センリへと電話を掛けると、それほど時間をかけずに繋がった。
センリ
「もしもし。」
母
「あ。あなた、私です。」
センリ
「ああ。ルビーはどうした?」
母
「それがまだ見つかっていなくて………。オダマキさんや御嬢さんの話では、やっぱり家出みたいで………。ああ、どうしたら………。」
オダマキ博士
「奥さん、変わります。
………センリか?オダマキだ。とりあえずは警察に………。」
センリ
「警察に知らせる必要はない。
私が探す!」
グシャ!
ブツッ
ツー、ツー、ツー
ハルカ
「あ、受話器握りつぶしちゃった………。」
サファイア
「凄か~。あんたの父親は凄か人なんやねー。」
凄いっちゃ凄い。
普通は受話器は握りつぶせないもの。
ハルカがそう心の中で思っていると、再びサファイアが話しかけた。
サファイア
「そういえば、まだあんたの名前聞いとらんね。あたしはサファイアったい!」
ハルカ
「ハルカだよ、よろしく。」
サファイア
「よろしくったい。……なぁ、ホントにあいつと姉弟なん?」
ハルカ
「そうだよ。正真正銘、血の繋がった双子の姉弟。」
サファイア
「……その割には、全然似とらんとね。」
ハルカ
「そうかな?顔は確かに似てるとは言われないけど……。
あ、でも目元は似てるんだよ。」
サファイア
「そうやのうて。あたしが言いたいんは、性格のことたい。」
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