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ガタガタと、道路を行くのは一台のトラック。
荷台には、大きく『引越』の文字があった。
その中には、段ボールに入れられた荷物のほかに、子供が2人いる。
1人は少年、もう1人は少女だ。
この2人は、遠くジョウト地方からここホウエン地方に引っ越してきたのだ。
まさに今日。
この2人は双子で、少女が姉、少年が弟である。
?
「ちょっとー!お父さんがテレビに出てるわよ~!
ねぇ~、前に来ていっしょに見ましょうよ~。
聞こえてるの!?ルビー!?ハルカ!?」
トラックを運転している2人の母親が、そう声をかけてきた。
どうやら、トラックに備え付けられたテレビに2人の父親、トウカジムのセンリが出ているらしい。
だが、2人は。
ルビー
「フーッ。今、忙しいんだって…。
よし!ようやくできたぞ!キミたちの帽子だ!かぶってごらん!!」
そう言って、自分の手持ちであるポチエナ、ラルトス、エネコに出来上がったばかりの帽子をかぶせた。
ルビー
「ワーオ!!Elegant(エレガント)!!
おや?キミはちょっと右側の毛が伸びすぎかな?」
そう言うとどこからか鋏を取り出し、ポチエナの尻尾の毛をカットしだした。
チャキチャキチャキ
ルビー
「すばらしい!サイコ―!!Beautiful(ビューティフル)!!」
すると、それまで黙っていたハルカが口を開いた。
ハルカ
「相変わらず、手先が器用なんだね。」
ルビー
「アハハ。さすがにハルカには負けるけどね。」
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