1章

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双子が仲良く話に花を咲かせ始めた、その時。 ズガガガガガ!!!!! ルビー・ハルカ 「「わあ!」」 突然トラックが大きく揺れ、2人は段ボールの山にぶつかった。 母 「あらあらあら。  ちょっと2人とも!ぬかるみにはまっちゃった。  出てきて手伝って!!」 車を降り、タイヤがぬかるみにはまったのを見て、ドアをコンコンと叩きながら言うが。 ルビー 「イヤだ。」 すぐに拒否の言葉が飛んできた。 主に、ルビーから。 母 「どーして~!?」 ルビー 「だって泥にはまったんでしょ?そんな中に降りたら、       ・・・  ポケモンが汚れるじゃない。」 あ~あ毛並みが…、とエネコの毛並みを整えながら言うルビー。 ハルカに至っては、我関せずである。 そんな双子に、母親は呆れたように右頬に手をあて、引越業者からの手伝いであろうゴーリキーが彼女の肩を慰めるように軽くたたく。 ハルカ 「心配しなくても大丈夫よ。トラックはもう、泥から出てるから。  ルビーの『RURU(ルル)』の”ねんりき”でね!!」 その言葉通り、ラルトス、『RURU』の”ねんりき”でゴーリキーの顔に泥をはねさせるというオマケ付でトラックが宙に浮いた。 宙に浮いた状態で、ルビーが中からトラックのドアを開けた。 ルビー 「へぇ!ここがホウエン地方かァ。  なかなかBeautifulなところじゃないか!ボクのポケモンにピッタリだ。  ねえ!そう思わない、ハルカ!!」 そう言って自分の方を振り返る弟に、微笑んで頷くハルカ。 トラックが、ズゥン!、と音を立てながら、地面に降りた。 そして、トラックの屋根にはルビーが座り、その周りには彼の手持ちが寄り添っていた。 ルビー 「そう!ボクのチームは常に、  ”かしこく”、  ”たくましく”、  ”かわいく”、  ”かっこよく”、  そして、”うつくしい”。」
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